科学研究費助成事業_2024年度
2024年度 科学研究費助成事業採択者
全てを表示する
-
基盤研究(B)
-
-
国際開発援助体制の変容と開発途上国のナショナル?ガバナンスの相互連関に関する研究
-
氏名?職名 稲田十一 経済学部教授 研究概要 本研究は、国際開発援助体制の変容に関するグローバル?ガバナンスの国際システムレベルの分析と、開発途上国の国家?国内レベルのナショナル?ガバナンスの分析を併用して、国際開発援助体制の変容が開発途上国のナショナル?ガバナンス(特に民主化の後退や権威主義体制の広がり)にどのような影響を与えているのか、両者の間の相互連関を分析するとともに、幾つかの事例国を取り上げ、そこにみられる共通の要素や違いを生み出す要素などを探求するものです。
-
経済変動と格差に関する理論的?実証的研究
-
氏名?職名 稲葉大 経済学部教授 研究概要
-
企業の国内外ネットワークの形成、変容及び効果に関する包括的研究
-
氏名?職名 金榮愨 経済学部教授 研究概要 本研究は、取引、資本関係、共同研究開発などによって形成される企業間ネットワークが国内?国際的にどのように形成され、変化するか、それは企業のパフォーマンスとマクロ経済にどのような影響を及ぼすかを実証的に分析します。そのために、日本と米国、中国、韓国などの企業間?国際ネットワークのデータを用いて、先行研究の分析を国際企業間ネットワークにまで拡張し、近年の米中貿易摩擦やコロナ感染症拡大によるサプライチェーンの寸断などのショックがどのようなメカニズムで伝播し、どこまで影響するか、企業パフォーマンスや雇用、賃金、経済の生産性にはどのような影響を及ぼすかなどを分析します。
- 分権型アメリカ学校区の無限責任一般財源保証債と住民投票、追加課税に関する研究
-
氏名?職名
塙武郎 経済学部教授
研究概要 本課題の課題は、高度に地方分権化されたアメリカ初等中等教育の財政の仕組みに着目し、学校建設?改修事業等の資本投資に必要な財源が住民自らが無限の返済責任を負う地方債によって賄われ、場合によっては特別に税金を負担して返済資金を調達するという制度の特徴を精査し、課題を抽出します。
-
ナイジェリア農民のリスク認識とリスク管理戦略に関する学際的研究
-
氏名?職名 傅凱儀 経済学部准教授 研究概要 本研究は、アフリカ農民のリスク認識とリスク管理戦略を明らかにすることを目的とします。アフリカにおける飢餓と貧困を根絶するには、伝統技術を継承しつつも外来技術を調和的に導入し、農業の生産性と収益性を持続可能な手法で高めていく必要があります。しかし、社会経済リスクや生態環境リスクが高いアフリカ諸国では、外来技術の導入による農業の集約化がこれらリスクに対する農民の脆弱性を高める可能性があります。
-
性ホルモンを介した骨格筋量の新たな調節機序
-
氏名?職名 相澤勝治 経営学部教授 研究概要 本研究は、女性ホルモン(エストロゲン)を合成するために必要なアロマターゼ酵素に着目し、骨格筋においてどのような働きを担っているかについて明らかにすることです。さらに、このアロマターゼ酵素は運動によって活性化されることから、運動による筋肉の肥大や萎縮予防の機序を明らかにし、我が国の健康寿命の延伸に寄与するための基礎的知見を得ることを目的としています。
-
山地のジオ多様性に着目した遺伝子レベルの生物多様性の形成過程
-
氏名?職名 高岡貞夫 文学部教授 研究概要 本研究は自然地理学と生物学の知見と手法を組み合わせて、遺伝子レベルで認識される動物種の多様性とジオ多様性(非生物的自然の多様性)との関係を流域スケールで明らかにすることを目的としています。北アルプスおよびその周辺域を対象に、移動性の低い動物種についての遺伝的多様性を明らかにし、一方で地形を中心とするジオ多様性と植生の変遷史を明らかにし、後者が種の分散と分化にどのようにかかわってきたのかを考えます。
-
コンテンポラリーダンスの制度的基盤に関する比較分析
-
氏名?職名 貫成人 文学部教授 研究概要
- 複数の視点が交錯する〈病者の社会史〉の構築:九州療養所「患者身分帳」の分析
-
氏名?職名 廣川和花 文学部教授 研究概要 本研究では、1909年に設立されたハンセン病療養所のひとつである九州療養所の「患者身分帳」の分析を行い、病者がおかれた社会経済的状況、各法制度の下での入所決定の諸条件と法的手続、退所や逃走などの経験、病者と家族?社会との関係の変容といった論点について、〈制度と実態〉?〈ジェンダーと家族〉の観点を重視しつつ明らかにします。これにより近代日本のハンセン病史を〈複数の視点が交錯する病者の社会史〉として描き直したいと思います。
-
心理社会的療法の臨床効果を自動評価するためのICT技術基盤環境の開発研究
-
氏名?職名 小杉尚子 ネットワーク情報学部教授 研究概要 認知症高齢者に対する音楽療法について、音楽療法士と認知症高齢者の映像データ、楽器類に装着したセンサのデータ、体温や心拍などのバイタルデータ等と臨床評価データを用いて、音楽療法の臨床効果の機序を解明し、それに基づいて音楽療法の臨床効果を客観的?自動的に評価可能なICT技術基盤環境を開発します。音楽療法は認知症高齢者の介護負担増大に影響する「行動?心理症状」に対する効果が既知であるため、本研究の成果により音楽療法の臨床効果を最大化し、介護者の負担が軽減されると共に、音楽療法以外の心理社会的療法の臨床効果の機序解明?臨床効果評価に資することを目指します。
-
再現可能な研究ツールボックスの開発と包括的かつ精密なデータの測定
-
氏名?職名 国里愛彦 人間科学部教授 研究概要 このプロジェクトでは,心理学の再現可能性を高めるためのツールボックスを開発します。本ツールボックスは,研究実施プロセスの透明性を高めるように設計され,包括?精密な測定と数理モデルによる推定を可能にする分野横断的なものです。具体的には,質問紙?認知課題?数理モデルを共有するウェブアプリなどを開発します。このプロジェクトでは,心理学研究を促進し,市民?産業を巻き込んだ研究のエコシステムの構築も目指します。
- グローバル冷戦下の米文学?文化研究―1955年以降の変容の実証/理論的国際研究
-
氏名?職名 越智博美 国際コミュニケーション学部教授 研究概要
-
道教の聖地としての洞天への巡礼と東アジアにおけるその思想文化に関する調査研究
-
氏名?職名 土屋昌明 国際コミュニケーション学部教授 研究概要 中国にねざした宗教の主たるものに「道教」があります。道教での聖地は名山にある洞窟の内部にあると信じられた「洞天」でした。文献にみえる洞天の場所はどうして聖地とされたのか、どんな景観なのか、本当に洞窟があるのか、あるとすればどんな洞窟なのか、それへの信仰と実践のありかた、そこへの巡礼がどのようにおこなわれてきたか、そして洞天という想像の産物が東アジアの思想文化に与えた影響を研究します。
-
癒しと再生のロマン主義―グリーンケアをめぐる環大西洋エコロジーの展開と現代性
-
氏名?職名 成田雅彦 国際コミュニケーション学部教授 研究概要 私たちは、昨今、新人世と呼ばれるようになった現代世界の危機的な環境問題に対し、文学研究の領域から問題解決のヒントを探る共同研究をしています。特に自然を大きなテーマとした十九世紀英米ロマン主義文学を研究対象とし、そこに提起される自然破壊の問題や自然の人間精神に対する癒しの力を分析し、広く発表することで、現代の人間たちと世界へ、これまでの政治や経済、あるいは環境運動からだけではない、文学世界からの提言を行おうとしています。
-
-
基盤研究(C)
-
-
古典派経済学のジェンダー視点による思想史的再検討:女性?再生産?環境
-
氏名?職名 板井広明 経済学部教授 研究概要
-
共通価値創造の観点からみたコミュニティビジネスによる大都市圏の地域活性化方策
-
氏名?職名 河藤佳彦 経済学部教授 研究概要 コミュニティビジネスには、収益事業体としての自立性と地域活性化への貢献という公益性が共に期待されます。大都市圏にはビジネス機会が多くあり、コミュニティビジネスが地域コミュニティを支える重要な社会基盤として期待されます。そこで、代表的な大都市圏である関東地方に着目し、ヒアリング調査とアンケート調査により、大都市圏の地域活性化にコミュニティビジネスが果たす役割の重要性とその振興方策について提言します。
-
文化的生態系サービスの視点から捉えた、自然公園における文化的景観の持続的管理
-
氏名?職名 小林昭裕 経済学部教授 研究概要
-
過疎地域におけるモビリティ?シェアリングの有効性分析
-
氏名?職名 中村吉明 経済学部教授 研究概要 少子高齢化を背景に、過疎地域において、移動に支障をきたすケースが出てきています。もちろん、公的資金を投与して公共交通を充実させるという解もあるのですが、財政が制約されている中、費用対効果を考えると、十分な対応ができないのが現状です。そこで本研究では、住民参加のモビリティシェアリング(ライドシェア)が、いかに効率性が高いかを実証的に分析することを目的にします。
-
経済主体の限定合理性と異質性を考慮したマクロ経済分析
-
氏名?職名 奴田原健悟 経済学部教授 研究概要
- 1920~70年代におけるアジア太平洋貿易の拡大と総合商社の活動に関する研究
-
氏名?職名 谷ヶ城秀吉 経済学部教授 研究概要 本研究の目的は、グローバル?ヒストリーの研究領域で提起された世界経済の成長に関する杉原薫の定理を商社史研究の手法で実証することにあります。具体的には、多種多様な文化的属性を持つプレイヤーを結びつけ、取引慣習の相違を超克してアジア太平洋貿易の拡大に寄与した日本商社の機能を総合商社4社の一次資料に基づいて実証します。本研究の知見は、杉原が提起する「複数径路融合説」の検証に際して基本的な情報源の1つとして活用されうると考えています。
-
経済学における因果的機械学習を用いた最適ターゲティングの構築と評価
-
氏名?職名 陳ショウジ 経済学部准教授 研究概要 デジタルランダム化比較試験データを利用し、因果的機械学習を駆使して異質な処置効果を推定し、最適なマーケティング戦略のターゲティングルールを開発することを目指します。このプロセスでは、データ駆動型アプローチを用いて顧客の反応を詳細に分析し、各顧客群に最も効果的なマーケティング手法を特定します。特に、異なる顧客特性に基づくパーソナライズされたアプローチを採用することでマーケティング戦略のパフォーマンスを最大化し、コンバージョン率の向上を図ることが可能です。これにより、企業はより効率的なマーケティング戦略を展開することができるようになります。
-
海洋細菌がつくる新規?希少カロテノイドの探索とその薬理機能の解明
-
氏名?職名 高部由季 経済学部講師 研究概要 緑黄色野菜や果物などに多く含まれる天然色素であるカロテノイド。ニンジン、みかん、トマト、とうもろこしなどの、橙色や赤色、黄色を呈する色素です。カロテノイドは老化や疾病の原因となる酸化ストレスの害から身を守る抗酸化物質として働き、病気の予防に役立っています。実は、海水中にはそんなカロテノイドをつくる細菌が沢山います。本研究では、優れた抗酸化作用を持つ、新たなカロテノイドを作る細菌を海から探します。
- 国際秩序の変容と日独関係に関する外交史的研究-冷戦時代のドイツ外交の視点から
-
氏名?職名
-